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天鵞絨のこと
繊維製品消費科学会誌「繊維製品消費科学」2024年11月号寄稿
繊維製品消費科学会よりご依頼いただき、学会誌「繊維製品消費科学」2024年11月号に「日本に於ける天鵞絨発祥の地・西陣に唯一残る天鵞絨専門の織元杣長の商品の変遷」を天鵞絨美術館館長を務める杣裕美が寄稿させていただきました […] -
天鵞絨のこと
京都西陣大黒町ご近所さん訪問1 渡文株式会社
ご縁を頂き、天鵞絨美術館を当地大黒町に開館いたしまして、6年の歳月が経とうとしております。ここは、京都御所の北辺にあたる今出川通りと浄福寺通りの交差点を北へ上がった地点、まさに、西陣の中心と言える場所です。アスファルトの […] -
天鵞絨のこと
工場(こうば)のお仕事3 製織
今回は杣長の製織についてご紹介致します。 杣長の製織の特徴は、なんといっても起毛した生地を製織できることです。杣長の製織方法は二重織天鵞絨といって、グランドとなる生地を一度に2枚製織しながら、その生地の間を、パイルとなる […] -
天鵞絨のこと
工場(こうば)のお仕事2 経継
前回は部分整経についてご紹介しましたが、今回は、整経した経糸を織機につなげる「経継ぎ」をご紹介します。さて、前回のように部分整経機を使って経糸を巻き付けた大きなビーム。当社の天鵞絨用織機1台に対して何本のビームをセッティ […] -
天鵞絨のこと
工場(こうば)のお仕事1 部分整経
隔週でお届けしておりました「彼の人と共にあった天鵞絨」ですが、連載を一旦終了致します。今回からは杣長の工場での職人技やこだわりをお伝えさせていただきたいと思います。杣長の工場では、天鵞絨を製織するために、主に2つの工程を […] -
天鵞絨のこと
彼の人と共にあった天鵞絨7 ジョルジオ・アルマーニ
ベルベット素材のハイブランドウエアといえば、アルマーニを想像される方は多いのではないでしょうか。2020年秋冬ウィメンズコレクションのテーマは「VELVET NOTES」、2018年秋冬メンズコレクションのキー素材がベル […] -
天鵞絨のこと
彼の人と共にあった天鵞絨6 明治天皇
写真の天鵞絨裂仕覆(しふく)は、明治22年(1889年)2月11日(紀元節、つまり初代天皇・神武天皇の即位日である旧暦1月1日)大日本帝国憲法発布式の夜に、宮中の豊明殿において、この記念すべき日を祝して、明治天皇から参加 […] -
天鵞絨のこと
彼の人と共にあった天鵞絨5 マリー・アントワネット
マスクの着用を求められることが多い昨今ですが、16~18世紀のフランスではMasque(マスク)(仮面)の日常的な着用が上流階級の女性たちの間で流行していたことをご存じでしょうか。当時のマスクは、形状も着用目的も現代とは […] -
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彼の人と共にあった天鵞絨4 京極宮(桂宮)家仁親王
桂離宮は京都の桂の地にある、かつての皇族別邸。ドイツの建築家ブルーノ・タウトが「泣きたくなるほど美しい」と評したことはあまりにも有名です。タウトは、桂離宮が個々の部分が融通(ゆうづう)無碍(むげ)でありながら、それぞれが […] -
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彼の人と共にあった天鵞絨3 毛利輝元
毛利輝元が豊臣秀吉から拝領したと伝わる、天鵞絨の陣羽織が存在することをご存じでしょうか。名は「黄天鵞絨地桐紋付陣羽織」。今も、毛利博物館に収蔵されています。陣羽織とは、甲冑の上から羽織る防寒着の役割をするもので、室町時代 […]