somacho 
現在開催中の成願義夫氏によるビロードアート展。巨大な日本画デジタルアートをビロードに昇華転写印刷するという新しい試みの作品が11点集いました。
デジタルアートは想像のつく作品しか生みだしにくいが、ビロードを画材とすることで、毛足がランダムに乱れて「偶然性」を生み出し、それが自然界同様の不規則な「ゆらぎ」となって日本人の美意識にかなった魅力的な作品になると成願氏は仰います。
紙にプリントされた同じ作品と見比べるとよく分かりますが、ビロードに描かれた作品は全体的に表現が立体的で、色味にうつろいがあります。毛足が偶然的に下を向いている場所はキラキラと友禅の箔のように上品に煌めき、そこに、日の光が差し込んだかのような喜びがあります。
このような表現は、京都の日本写真印刷コミュニケーションズ㈱様の最新技術で、毛足のある布地に対して大画面で多色表現が可能となったからこそ実現いたしました。今回の素晴らしいコラボレーションに参加させて頂けたことを大変有難く感じております。
また、弊社の新ブランド「SOMABIRODO」（ソマビロード）の商品も今回の展示会でお披露目させて頂いております。最高級のビロードを現代人が使いやすいプロダクトに、美しさと品質にこだわってつくることをコンセプトにした商品です。「SOMABIRODO」の今後の展開にもぜひご注目ください。
成願義夫 ビロードアート展
10月2日(土)〜7日(木)
午前10時〜午後6時(最終日は午後3時まで)
場所:しまだいギャラリー
京都市中京区御池通東洞院西北角
入場料:無料
